絵は対象物を観ながら描く。

“絵”を描くのだから
観て描くのは当たり前ではないかと
思われるかもしれないが、

例えば人が
幼少期に初めて描く絵のことを思うと、
それは記憶の再現であって、
対象物を観ながらにして描いた絵と
いうわけではないことが分かる。
絵は記憶であり、記号である。

人は案外、観て描いてはいないのだ。

観て描くといっても、
ごく短い時間で描く線描と、
時間をかけた写実的描写とでは、
その見え方が違ってくる。
何でもない風景を描いているのだが、
この見え方の違いが表現として
面白くあればと思う。


美崎慶一

MISAKI,Keiichi solo exhibition   27 . Feb. - 10 . Mar. 2024
KYOTO GALLERY Moirnig / 12am-18pm / close on Mon.
美崎慶一展  2024 年 2 月 27 日(火) - 3 月 10 日 (日)
京都 ギャラリーモーニング / 12‐18時 / 月休